小学生会員のみなさまへ

教材から何を学ぶか

公文式算数・数学教材は子どもたちが自習で学習できるよう様々な工夫がなされています。 

その一つが問題の配列です。

例えばD81番。2桁以上の数で割る割り算の初出です。2桁以上の数で割る割り算を解く為には

➀商の見当をつける力

②掛け算の力(九九)

③引き算の力の3つの力が必要です。

D81はab両面割る数はすべて21で統一されています。なぜ21で統一されているのか?実は教材を解く為の3つの力である①②のサポートなのです。D80までは目に見える数の加減乗除でした。商の見当をつける思考は子どもたちが初めて経験する目に見えない数の思考です。思考に対する負担を軽減し商の見当をつける思考を問題配列から学ばせる。公文式が世界中で学ばれているのはこうした絶妙な問題配列にあるように感じています。この教材で「できない」「わからない」と質問に来るお子さんはこうした教材のサポートに気づかない場合がほとんどです。教材を一緒に見ながら「何か気が付くことはないかな?」と問いかけて初めて「アッ!」と気づくお子さんもおります。こうした気づきが教材からの学びです。手順を覚え解けるようにすることは勿論ですが、お子さんがこうした教材の教授機能に気づく言葉がけを大切にしていきたい考えです。

2学期の学習内容(算数)

2学期の学習内容(算数)をまとめました。算数の教材学習の目安にご活用ください。

計算領域以外は日々の暮らしの中で学べます

ドリル以上に高い効果が期待できますので是非参考にしてください。

★小2で夏休み現在B教材を終えていないお子さん★

小2でB教材以下を学習中のお子さんは公文教育研究会が提供している九九アプリを是非ご活用ください。九九アプリをご希望のご家庭はLINE公式アカウントメニュー画面左下の面談・検定からお申し込みください。折り返しダウンロードに必要なパスワードをお伝えいたします。

壁を知って壁をいっしょに乗り越えよう

100点が少なくなった、在室時間が長い、なんとなく教室に行きたがらない、宿題を進んで始めようとしない そんなときは「壁に立ち向かっているな」と思って頂ければ幸いです。

 

教室では今まさに壁に立ち向かっているお子さんに対してスタッフとお子さんの状態を共有させて頂いた上でお子さんに合わせた対応を心がけております。多くのお子さんの不調は教材のもつ教授機能に気づく働きかけや学習手順の確認、解き方の確認などを行うことで自分の力で乗り越えることができますが、1度の対応では乗り越えることが難しい場合もあります。そうした場合は継続した働きかけや宿題の工夫をさせて頂きますのでどうぞお子さんが自分の力で壁を乗り越えることができるよう見守ってくださいますようお願いいたします。

 

なお、お子さんの状態に不安がある場合はどんな些細なことでも構いません。直ぐ教室までご連絡ください。

 

教室では原則2回以上×がついた場合、また解き方そのものに誤りがあると判断した場合は必ず指導者及びスタッフの下で学習して頂けるよう配慮しております。

万一お子さんのカバンの中に100点になっていない教材がある場合はお手数ですが教室までご連絡ください。お子さんの状態をスタッフ一同改めて共有させていただき指導に当たらせていただくとともに同じことがないよう留意いたします。

 

集中力があがる魔法のことば

新しい生活にそろそろ慣れた頃かと存じます。

5月号では“集中力”の付け方についてお伝えしたいと思います。

【鉛筆を持つ前に教材をすべて見ることを習慣】にしましょう。

”集中しなさい”という言葉がけでお子さんを集中させることはできません。

ではどうすれば集中して教材に取り組めるようになるのか・・・教材にのめり込ませることが一番なのです。どうすれば教材にのめり込むようになるのか。教材をいきなり解き始めてはいけません。解く前にすべての教材をじっくり見てみましょう。自分は何を学ぶのか(課題)・例題・問題の並び順 など 教材を1枚1枚丁寧にめくりすべて見ることで何かを感じてから学習に取り組んで欲しいのです。

公文式教材は自学自習を前提に作られたプログラム教材ですから教材そのものに教授機能が盛り込まれています。解く前にこの教授機能に子ども自身が気づきと発見を見出せるような働きかけをしていくと子どもは教材にのめり込むようになります。

お家でもお子さんの学習時に”集中しなさい”ではなく”全部みてからはじめてね” ”今日はどんな勉強するの?” ”何かおもしろいことみつかった?” のようなお声掛けをお願いいたします。

教科書が配布されたら教科書のQRコードを読み取ろう

ご進学・ご進級おめでとうございます。入学式後、始業式後に配付される真新しい教科書。この教科書にQRコードがついていることをご存じですか?

先ずは見てのお楽しみ。早速このQRコードをスマホでカシャ!読み取ってみましょう。実はこのQRコードには学習をサポートする仕掛けがいっぱい詰まっています。令和時代ならではのQRコードを活用しない手はありません。是非お子さんとご一緒に活用してほしいと思います。

『教科書ガイド』『教科書ワーク』活用のおススメ

教科書ガイド・教科書ワークをご存知ですか?

 

教科書ガイドとは学校の先生方が使われる「指導書」を一般化したものです。

教科書を詳しく解説しています。

理科などビジュアルを主とした教科書の場合も詳しい解説があれば理解も深まります。

苦手意識のある教科もこの解説書が手元にあれば安心できます。

 

教科書ワークとは教科書に準拠した「問題集」です。ビデオコンテンツも充実しています。

学校のテスト対策もこの1冊で大丈夫です。

 

お子さんの学校で使われている教科書に合わせネット検索してみてください。

 

例題をまねて教材を進めましょう

・・・なぜ???はあとからついてくる

 

繰り返し(復習)が少なくどんどん進むお子さん。

繰り返し(復習)が多くゆっくり進むお子さん。

お子さんが100人いれば進むペースも100通り。

ゆっくりでもそれがお子さんの“ちょうど”のペースなら全く心配はいらないのですが、できれば繰り返し(復習)を減らしどんどん進んでほしい、といのが親心だとお察しします。

新しい単元に入り繰り返しが多くなりがちなお子さんは「なんで?」「どうして?」という探求心が強いように感じます。「なんで?」「どうして?」に、こだわりすぎると先に進みません。先ずは教材の例題をまねてみましょう。たとえば分数の割り算。なんで割る数の分子と分母をひっくり返して(除数を逆数にして)掛け算するのか。こうした疑問に簡単なことばで説明することはとても難しいです。

割り算とは【全体量 ÷ 個数 = 1あたりの量】

1/2÷1/2=1を説明するなら

具象物として折り紙等を用い1/2(半分)を折らせる⇒1/2ができたね。この中に1/2は何個ある?1個だね。というような説明でしょうか。

こうした説明は1/2÷1/2=1を計算できるようになってからしても遅くありません。むしろ計算できるようになってからの方が理解が深まるように感じます。

ご家庭でお子さんにこうした状態が見られた場合は「とりあえず例題をまねしてやってみようね。どうして?なんで?は教室で先生に聞いてみようね」とご対応お願いします。

 

クオリティーにこだわった英語学習のススメ

お子さんが将来、どのような道に進むとしても避けることのできない教科は英語になります。教室は英語に関して『得意にするより好きなお子さんにお育てしたい』と考えています。好きこそものの上手なれ・・・だからです。

G1教材までは楽しんで取り組んでいた英語学習もG2教材あたりから苦しく感じるお子さんが多いです。ではどうしてそのように感じるようになるのでしょう。

ひとつは、e-pencilの使い方にあります。軽く聞き流していませんか?

英語学習は手順通り学習すると5枚平均30分程度かかります。事実オンライン教室で手順通り学習していくと30分で5枚学習が難しいことも多いのです。読める段階にして先に進むためには最低でも手順通りに聞きましょう。

ふたつ目は日本語を流し読みしていませんか?教材(文法事項を含む)を理解するためには英文と日本語を対応させながら丁寧に読み込むこと(国語力)が必要です。日本語をサッと黙読せず英文と対応させながら読み込みましょう。これだけで文法事項が深まります。例えば、過去形と現在完了形、下記の例文をご覧ください。

 

英文:My father went to Japan in 1980.

和文:私の父は1980年に日本に行きました。

私の父は行きました日本に1980年

英文:My father has been to Japan.

和文:私の父は日本に行ったことがあります。

私の父は行ったことがある日本に

 

過去形と現在完了形、と言われてもピンとこないですが、日本語で「行きました」と「行ったことがある」ならピンとくると思います。

「行きました」が過去形 「行ったことがある」が現在完了形、のように英文と日本語を対応させて学習すると文法事項の理解は数段上がります。無駄な復習の必要も減るので学習効果も高まります。是非お試しください。

学年を超えて進む意義

浦和Gリーグの会では小学生修了生(小学生で最終教材まで修了した生徒)を『コンプリーター』小学生L教材以上学習者を『プレコンプリーター』として独自表彰を行っています。この表彰は、日の出通り教室で小6で数学最終教材を修了したY君を称えたことにはじまりました。あれから早10年。2022年度は12名のお子さんが表彰されました。

Y君は原山小学校を卒業後原山中学校➡開成高校➡東京大学に進学しました。開成高校は言わずと知れた最難関の高校です。1学年の定員は400名。内、300名は中学受験組で高校受験組は100名です。300名の中学受験組は中学のカリキュラムを2年間で終え中3から高校課程の学習をはじめています。そして3年かけて高校課程を学びます。開成中学に合格するような優秀なお子さんであっても高校課程を学ぶ為には3年という時間が必要なのです。高校受験組はわずか1年間で中学受験組の進度まで追いつかなくてはなりません。圧縮させることが難しいといわれる高校課程の学習を限られた時間数で追いつくためには相当な学習量が必要です。高校受験組は勉強に追われ、ゆとりのない1年間を過ごすお子さんも多いとのことですが、Y君には部活(硬式テニス)に打ち込むゆとりがありました。学校の部活だけでは物足りずスクールにまで通い始めた・・・というのですから驚きです。

公立の上位校では授業時間数確保のために単元によっては授業はせずに生徒の自習で進めているのが現状です。

だからこそ、時間的にゆとりのある小学生の間にどの教科も少しでも高校教材(J教材以上)を学習してほしいと願っています。

最難関校に進んでも高校生活をゆとりをもって楽しめる・・・これこそ、学年を超えて進む意義だと感じます。

各種検定にチャレンジしましょう

令和時代のお子さんは教科書で扱う単元も増えゆとり世代から見ると勉強も増えました。また習い事等も多く多忙です。とはいえ、中間試験・期末試験に追われる中学生よりは余裕があるかと存じます。

中学生よりは多少なりとも時間の融通のきく6年間で英検・漢検・数検などの各種検定は3級(可能であれば準2級)まで取得しておくことをお勧めします。

英検・漢検は年3回 数検は毎年9月に実施を予定しています。計画的に学習してどんどんチャレンジしていきましょう。